葬儀の変遷と埋葬方法

葬儀は、国内では医療機関から遺体を引き取り通夜や葬式、火葬、埋葬を一連の流れとして行われていますが、この一連の流れが時代時代で大きく異なっています。古代日本では、埋葬時の姿勢も時代によって大きく異なる事が分かっており、現在の様に木製の寝棺となったのは火葬の効率を考える様になった昭和23年頃からとされています。木製の寝棺以前は、明治6年の太政官布告令による土葬が義務化されており、江戸時代も火葬よりも土葬が多かった事もあり、棒で担いで運び易く、土葬時にも穴が掘り易い形態の木製の桶型棺が大半を占めていた記録が残っています。桶型棺以前には、石材で作られた石棺や埴輪と同じ技術で作られた埴輪棺、須恵質で作られた陶棺、土器で作られた土器棺など様々な棺が使われていた事が分かっており、埋葬姿勢も手足を折り曲げしゃがんだ姿勢の屈葬が多く、胸部から腹部にかけて大きな石を抱える抱石葬なども行われていたとされています。抱石葬は、死者の足の骨を抜いたり、石や縄で拘束するなど死者に対する畏怖の念を強く抱いていたとされ、故人を偲び冥福を祈る現代の葬儀とは意味合いが大きく異なっていた様です。